1960年代、Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)がニューヨークに構えた作品制作スタジオは「ファクトリー」と呼ばれ、実際の制作拠点であると同時に、ミュージシャン、詩人、女優やファッションモデルなど、錚々たる友人、知人が昼夜を問わず集うサロンにもなり、ニューヨークのカルチャーシーンの中心地となっていた。ウォーホルとこの場所で初期から作品制作に携わっていたGerard Malanga(ジェラード・マランガ)が訪問者たちを被写体にして制作した映像作品である本作はウォーホルが初期に手がけた実験映画として知られ、新しいポートレートのあり方を美術史に刻んだ。また、60年代のアメリカ文化を築いた人々のポートレートという側面をも帯びている。1967年、そのフィルムの一部をプリントした写真とマランガの散文詩が淡々とページを連ねる本書の初版が刊行されたが、当時はほとんど売れず、刊行から数年後に敢えなく断裁処分となった。それゆえ現存する数が極端に少なく、古書市場では50万円以上する希少本になっている。初版刊行から50年目にあたる2017年、現代美術・芸術写真の文脈で重要な意義を持つ歴史的傑作が忠実に再現され、世界で初めて復刻が実現した。
POST / 216 ページ / ソフトカバー / 253 × 188 mm / 2017
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