





イギリス出身のRachel Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)は、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)のムーブメントを牽引したアーティストのひとり。1993年にターナー賞を受賞した彫刻作品「house」のように、建物の内部空間に石膏を流し込んで空間を可視化する作品群で知られる。2008年にビバリーヒルズのガゴシアン・ギャラリーで開催された展覧会では、石膏・顔料・樹脂・木材・金属といった、材質も色彩もさまざまな素材を用いた作品群を展開。根底にあるコンセプトには忠実でありながらも、白い石膏で形成された重厚感のある他の作品群と較べると軽やかでポップな印象を与える。
Gagosian / 68ページ / ハードカバー / 313 × 261 mm / 9781932598841 / 2008