本書はモダニズム絵画の巨匠の一人、エルズワース・ケリーが唯一設計した建築物である教会、「オースティン」に関する書籍。ケリーがこの世を去る2ヶ月前から建設が始まったこの建物は、ケリーの遺作と言える。
もともと「オースティン」は80年代後半にダグラス・S・クレイマーに依頼されたプロジェクトであったが、実現することはなかった。
しかし、約30年後に当時ケリーが思い描いていたそのままのかたちで、テキサス大学オースティン校のキャンパスにあるブラントン美術館の敷地内に建設されることとなったのだ。ケリーは人生最後の3年間、このプロジェクトに注力し、2018年にお披露目となった。
本書では建物に関する写真だけではなく、設計図やドローイングなども収録している。
SCHIRMER/MOSEL / 180ページ / ハードカバー / 305x255mm /9781942185567 / 2019年