マランゴニが育ったフィレンツェでは、パブリックスペースとプライベートスペースの区別が明確だった。プライベートな空間にいるときの行動はパブリックな場所にいるときのそれとは異なる。1970年代にマランゴニがニューヨークへ移ったとき、彼は公共の場での個人間の関係がフィレンツェで経験したものとまったく違うことに驚いた。人々はお互いに無関心で、彼は初めて他人の視線から解放され、また自らの他人への視線も解放することができたと感じた。
子供はよく他人をじっと見つめる。マランゴニもよく観察するのが好きで、写真があったからこそ被写体を見たり、好きなだけまじまじと観察することができた。
近年マランゴニは、可視性と透明性のある大聖堂のように設計された現代建築の美しさに魅了されている。最近の都市建築は、空間を遮ることで生まれる「内的プライバシー」の必要性を無視しているかのようだ。
The Eriskay Connection / 102ページ / ハードカバー / 300x240mm /978898120475 / 2014年
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