インドを拠点とする第二世代のチベット人写真家テンジン・ダクパによる作品集。
本書に扱われているホテルは、ダクパの両親が経営しているインド北東部シッキム州に位置しており、彼にとって家族の歴史を再訪できる現実的でありながら比喩的な場所となっている。
ダクパの写真は、ホテル内の物理的な空間、客室、ダイニングルーム、階段の上にいる家族の猫だけではなく、干したシーツ、植物を切り取る姿など様々な作業に従事する彼の両親とそこで働く人々の日常を切り取る。
彼にとってこれらの写真は、ホテルの経営に関与していない唯一の家族の一員として、家族との関係を探りながら、ホテルからの移住と離脱を交渉できる手段となっているのだ。
「自己意識は身体的に、また精神的に作り上げられた場所から切り離すことができない。」ーテンジン・ダクパ
シンガポール国際写真フェスティバル2018写真集賞受賞作。
Steidl / 96ページ / ソブトカバー / 305 x 190 mm / 9783958297425 / 2020年
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