マリーナ・アブラモヴィッチはユーゴスラビア出身のパフォーマンスアーティスト。60年代から活動を始め、作品を通じて、アーティストと観客の関係性、肉体を使用しての限界、また精神の可能性を探究している。
本書は、2002年にニューヨークのショーン・ケリー・ギャラリーで行われたパフォーマンスを記録したもの。
このパフォーマンスで彼女は、12日間ギャラリーのオープンプラットフォームの上で生活を行なった。その間食事も会話もプライバシーもなく、ベッドルーム、リビングルーム、バスルームそれぞれに立てかけられているはしごは包丁でできているため、逃げることもできない。観客は彼女の生活の様子を鑑賞することができ、望遠鏡を使ってより細かく観察することも可能であった。
彼女は30年間のキャリアを通じて、自分の身体を主な素材としており、それによって危険な目に合いながらも極限まで意識を変化させてきた。横になる、座る、夢を見る、考えるといった日常生活の単純な動作を儀式化した作品を制作することで、独自の精神状態の表出に焦点を当てているのである。
【古書】/ Charta / 128 ページ / ハードカバー / 243 × 171 mm / 9788881584369 / 2004
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