薄井一議、大島成己、オノデラユキ、北野謙、鈴木理策、似鳥水禧、濱田祐史ら国内外の日本人写真アーティスト7人によるコレクティブ活動、「Photography? End?」
2015年に出会い2019年より始まった彼らによるコレクティブ活動は、これまでにも海外のいくつかの都市で、展示やプレゼンテーション、キュレーターや現地作家との対話や制作などを行ってきた。
本書は、キュレーターの若山満大氏をインタビュアーとして招いた、各作家へのインタビュー集で、各作家に共通すること、あるいは相反することをそのままに交錯させながら、今日の「写真」を考える起点を提示している。
若山氏が、7人が写真家だと認識している「人間としての総体を聞いていくこと」で、7人の活動がなぜ写真と呼ばれるのか?そこから写真の可能性と有限性を照らすことを試みた一冊となっている。
英語圏や非英語圏の読者にとっても、まっさらな地に作品の鑑賞と知識のmapを描くための本を目指しており、インタビューは日本語だけではなく英語でも対応している。また、作家の個性的な言葉ではなく、開かれた言葉が採用されており、重要な語句には注釈が振られている。
7人に共通のテーマや目標があるわけではないが、ここでは7つのヴィジョンと、7つの写真的経験が語られている。インスピレーションとコンセプト、アイデアそしてクリエイション。乱反射するたくさんの問題系。
各作家に共通することと相反することが、交錯する状態をそのまま提示することが本書の目的となっている。
インタビュー・編集|若山満大
デザイン|須山悠里
翻訳|ギャビン・フルー
日本語校正|小野冬黄
英語校正・編集|竹馬スーザン
初版部数|1500部(内スペシャル・エディション・ボックス:30部)
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magic hour edition / 196 ページ / ソフトカバー / 210 × 148mm / 9784600008390 / 2022年