本書は、フィリップ・ワイズベッカーが最近制作した16点の二部作(diptych)を集めたものである。
抽象的な、時には識別可能な形態を持つドローイングが、正確に描かれ、あるいは紙の上に投げ込まれ、開かれたページ上互いに向かい合って掲載されている。彼の作品は、描く対象の本質を追求するものである。
彼の線は形を明白なものへと還元し、表現はほとんど図式的である。この単純さは冷淡でよそよそしいどころか、彼の視線は逆に、表現された対象に限りなく近づいている。ごくありふれた現実をーー自宅の台所、名もない通り、あるいは近所の金物店の棚ーー正直に写し取ったドローイングに見る人は、注意深さ、謙虚さ、喜びを感じるのだ。
Fotokino / 28ページ / ソフトカバー / 265 x 205 mm / 9782902565528 / 2023年
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