









サンフランシスコを拠点に活動するアーティスト、ウッディ・デ・オセロ(1991年生まれ)は、身の回りにあるものを多孔質な状態にすることに、絵画や陶芸のインスピレーションを得ている。テーブル、椅子、テレビのリモコン、電話の受話器、ランプ、空気清浄機など、家庭で日常的に使われるものを、釉薬のかかったセラミック、ブロンズ、木、ガラスで擬人化する。その結果、しばしば管状に垂れ下がり、鮮やかな赤、紫、磁性を帯びた黒でコーティングされた作品は、ジャズの地下的未来性を帯びている。
ニューヨークでの同名の個展に続いて出版されたこのカタログのタイトルは、ジャズ・ミュージシャン、グラント・グリーンの1971年の曲にちなんでいる。『Maybe Tomorrow』の新作セラミック作品群は、精神的な充満に満ちており、また室内のオブジェは精神的な意義の貯蔵庫として扱われている。カタログでは、ジェイソン・R・ヤングによるエッセイと、作家との2つの対談により、このテーマの源泉を他のトピックとともに探っている。
Karma / 112ページ / ソフトカバー / 286 x 248 mm / 9781949172966 / 2024年