イタリアを拠点として活動するフランス人アーティスト、ナタリー・ドゥ・パスキエ（Nathalie du Pasquier）の作品集。2021年3月から6月にかけてイタリアの「ローマ現代美術館（MACRO）」で開催された展覧会に伴い刊行された。本書は、作者の作品、本展の展示風景、そして作者の活動において基盤となる作家や人物によるテキストの抜粋を並置し、展覧会カタログとアーティストブックの間を行き来するような仕上がりとなっている。これは、展覧会の精神を反映した形として、展覧会自体の延長線上にあるものとなる。本書内のページは展示空間となり、作者の作品と創造をより深く理解し、探求することができる。無数の視点からアプローチし、解釈し、体験することができる作者の作品から、その可能性を垣間見ることができる1冊である。 本書は、作者の作品研究の一環であり、「ローマ現代美術館」での展覧会「Campo di Marte」の記録である。作者にとってこれまでで最大の展覧会では、1980年代初頭から現在にかけて制作された絵画、彫刻、ドローイング、版画、小屋作品が100点以上集結した。 ※ディストリビューターのテキストより STERNBERG PRESS / 176ページ / ソフトカバー / 298 x 211 mm / 9783956796340
 / 2022年