リチャード・セラは、1972年以来、ロサンゼルスのアーティスト工房兼ファインアート出版社ジェミニG.E.L.で320点以上のプリントエディションを制作してきた。 ジェミニの共同設立者であるシドニー・B・フェルゼンは、これらのエディションのひとつひとつをカメラ片手に記録してきた。本書では、フェルゼンが撮影した約3,000点の写真の中から、セラが版画の常識を作り変えた方法を明らかにし、50年にわたる継続的な友情とコラボレーションを祝福する。 フェルゼンは早くから、芸術制作というプライベートで瞑想的な瞬間に没頭する人物を撮影することには、押しつけがましい要素があることに気づいていた。彼の味方は、数十年を通じて培ったアーティストたちとの親密な友情だった。「写真を撮ることは、シドニーが私たちを監視するのではなく、見守ることなのです」とセラは言う。 Steidl / 96ページ / ハードカバー / 270 x 240 mm / 9783969992418 / 2024年