アダム・ソーマンは、カリフォルニア州オークランドを拠点に活動するアーティスト。彼は、風景を抽象化しながらも、アニミズム的な神話を構築するかのような視点で、風景を「解釈される空間」として捉えている。
ニューヨーク大学芸術学部で写真のBFAを、アリゾナ州立大学でMFAを取得し、これまでにサンフランシスコ現代ユダヤ美術館、ツーソンのクリエイティブ写真センター、ロサンゼルスのサム・リー・ギャラリー、メキシコシティのKOIK Contemporaryなどで作品を発表してきた。
彼の作品は《ニューヨーク・タイムズ》《LAタイムズ》《KQED Arts》などでも取り上げられ、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)のコレクションにも収蔵されている。
本書は、無生物の中に生命を見出すというパレイドリア現象―雲の中に顔を見たり、影に怪物を見たりする―をテーマとするシリーズである。ソーマンは長年にわたり、岩や切り株、フェンスなどの風景の中に現れる擬人化された存在、彼の言う「クリーチャー」をカメラに収めてきた。当初は偶然に現れるこれらの姿を捉えていたが、次第にそれらの存在に意識的に目を向けるようになったという。
本書は、過去18年にわたって撮影されたそうした「発見された生き物たち」を収録しており、見る者がそれぞれの写真に対して自由に物語を紡ぐことができるよう構成されている。そこには、何か動物のようなもの、人間のようなもの、あるいはまったく別の何かが潜んでいる。ソーマンは、これらのクリーチャーが自分だけのものではなく、見る人それぞれの中にも存在するものであると考えている。
The Eriskay Connection / 128ページ / ソフトカバー / 170 x 215 mm / 9789493363113 / 2024年