南アフリカ出身で現在はオランダを拠点に活動するアーティスト、マルレーネ・デュマスは、人間の身体や感情を主題に、挑発的かつ詩的な絵画作品を数多く制作してきた。彼女の作品は、個人的な記憶や社会的な問題を織り交ぜながら、人間の存在やアイデンティティに対する深い問いを投げかけている。
本書は、アテネのキクラデス美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログで、絵画やドローイングを含む40点以上の作品を収録。家族の肖像、エロティックな人物像、断片化された身体、彫刻の肖像という4つのカテゴリーに分類され、異なる時期の作品がキクラデス美術館の古代彫像と呼応するよう再構成されている。数千年前に無名の職人によって作られた抽象化された人体表現と、現代のデュマス作品とが、時代を超えた対話を繰り広げる一冊となっている。
Roma Publications & Museum of Cycladic Art / 144ページ / ソフトカバー / 300 × 210 mm / 9789464460803 / 2025年