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Taryn Simon / Innocents

5,940円

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アメリカ人アーティストのタリン・サイモンは、写真とテキストを使った入念なリサーチによるドキュメンタリー作品で知られる。 彼女の初期代表作『The Innocents』(2003)は、無実でありながら凶悪犯罪の罪で投獄された人々の物語を記録したプロジェクト。本作は、アメリカにおけるDNA鑑定による最初期の冤罪解消事例を写真で記録するとともに、同国の刑事司法制度への強烈な告発として位置づけられている。 本書は、正義を裁定する手段としての「写真の信頼性」を問い直す。犯罪捜査においては、写真や列写真(ラインナップ)を用いて容疑者が特定されるが、それは目撃者の視覚的記憶の正確さに依拠している。しかし、似顔絵やマグショット、ポラロイド写真、列写真などを繰り返し見せられることで、記憶は容易に変化してしまうのだ。写真が人々を冤罪へと導き、無実のまま投獄する要因となってしまうのである。本書では、犯罪現場や誤認逮捕の場面、逮捕場所やアリバイの現場など、その人の冤罪に深く関わった場所で撮影した46名のポートレートを収録している。 また改訂版となる本書では、未公開写真に加え、本プロジェクト共同創設者ピーター・J・ニューフェルドとバリー・C・シェックによる新しい序文、法学者・キュレーターのニコール・R・フリートウッドが、活動家タイラ・パターソンと行った対談に基づく新規エッセイも収録。さらに、誤認や冤罪の背景にある捜査手続を明らかにする警察報告書、裁判記録、書簡類なども掲載し、アメリカ司法制度の問題をより多角的に検証する内容となっている。 Hatje Cantz / 440ページ / ハードカバー / 335 x 245 mm / 9783775746281 / 2022年

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