ドイツ出身のアーティストであるアンドレアス・フヴァータルは、歴史上のイメージや神話的な要素を参照しながら、精緻な筆致によるインクウォッシュ・ドローイングを特徴とした作品を制作している。
本書は、約17年間に制作された作品の中から約300点のドローイングを収録した、作家初のモノグラフである。細密に描かれた作品群は、連続する架空の物語として構成されており、その全体像が本書で初めて紹介された。
本書には図版に加えて、美術史的な分析、アーティストへのインタビュー、全作品の概要をまとめた資料が収録されており、フヴァータルの制作を体系的に紹介するレゾネ的な性格も持っている。同時に、現代美術におけるインクウォッシュ・ドローイングという表現方法や物語性についても考察する内容となっている。
Kerber Verlag / 270ページ / ソフトカバー / 210 × 150 mm / 9783735609380 / 2023年