本書は、日本人写真家奥山美由紀による、太平洋戦争中に生まれ、現在オランダに住んでいる日本兵とインドネシアの女性たちの子孫の記録だ。
3世紀以上にわたってオランダがインドネシア列島を支配していたため、オランダ系インドネシア人である「Indo(インド)」の人口が増加した。日本が1942年に旧オランダ領東インド諸島(現在のインドネシア)を攻撃して占領したとき、多くのインドの男性が投獄され、妻と娘たちは自らの身を守らなければならなかった。日本人の子どもたちは、愛や経済的ニーズの結果として生まれてきたが、一部の子どもたちはそうではなく性的暴力の結果としてこの世に生を受けた。こうした事実はなかなか表に出ることはなく、一部の人々は60歳前後になって自らのルーツが日本にあることを初めて知ったのだった。
戦後のインドネシア国民革命の混乱の最中、インドの人々は彼らの未知の故郷、オランダへと亡命する。彼らにとって、日本は彼らの土地を盗み、多くの人々を殺した敵だった。ハーフの日本人の多くは、日本に対する敵対的な雰囲気の中で育ち、自分たちの存在は家族にとっては恥でありタブーであるというトラウマを背負っていた。戦後約70年、彼らの多くは未だ自身のアイデンティティの重要な一部である父親を探しており、幼少期から続く心理的苦痛を引きずっている。
The Eriskay Connection / 128ページ / ソフトカバー / 286x210mm /9789492051127/ 2015年