






本書はコンセプチュアルアートのパイオニアであるソル・ルウィットが、1971年から80年にかけて、紙を折りたたんだり破ったりして制作した作品をまとめたものである。彼はこれらの作品を「Rドローイング」と名付け、また「100ドルのドローイング」とも読んでいた。なぜなら彼の作品は当時すでに数千ドルで販売されていたため、誰もが購入できるアートワークにしたかったからだという。
世界中のさまざまなコレクターの協力により、本書には100枚以上の作品が掲載されている。現代アートが商業的に加速しているなか、ルウィットが持っていた先見性はこれまで以上に評価されている。
Radius Books / 240ページ / ハードカバー / 320 x 245mm / 9781934435922 / 2020年
※角に少々折れあり。