






森敏明は東京を拠点に活動しているデザイナー、イラストレーター、写真家。本書は写真をデジタル技術でつなぎ合わせ再構築し、そこに色をつけて図形やテキストの断片を重ね合わせたコラージュ作品をまとめたもの。
元になっている写真は日本の産業風景や町並み、電球や靴など日常的なものがモチーフとなっており、そこにビートゲネレーションに関する文章がちりばめられている。
また彼のドローイング作品はビート界を代表する、ウィリアム・S・バローズの絵画を思い出させる。森は本書のことを「On the Road in a Hazy Mood」と称し、ジャック・ケルアックの有名な作品への視覚的オマージュと位置付けている。
2016年に開催されたSteidl Book Award Japanの受賞者の作品。
Steidl / 104ページ /ソフトカバー ボックス入り / 297 x 210 mm /9783958294110 / 2020年