21歳になったピーター・ハイスターカンプは、自身の抽象作品に「Palermo」のサインを入れ始めた。これはアメリカのギャング、フランク・ブリンキー・パレルモから取ったもので、後の彼のアーティストネームとなっていった。
本書は、彼がパレルモと名乗り始めた1964年にヨーゼフ・ボイスのクラスに参加してから、77年に亡くなるまでの彼の絵画を歴史的かつ批判的に研究した一冊。
パレルモはその短いキャリアの中で、オブジェ、布絵、壁画、金属絵画、そして友人であり同僚でもあるゲルハルト・リヒターとの共同プロジェクトという、5つの異なる作品群を同時に制作したと述べられている。
これらの作品群は、ドイツ美術を国際的に孤立した状態から脱却させようとしたパレルモの努力を示すものであり、作為、ユーモア、時代色、遊びを取り入れることで、モダニズム絵画を歴史的に共鳴する抽象画に変えようとしたことを示している。
Yale University Press / 320ページ / ハードカバー / 260 x 208 mm / 9780300122381 / 2009年
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