「梱包」作品で広く知られているアーティストカップル、クリストとジャンヌ=クロード。二人は日常品を梱包した作品から出発し、美術館の建物や、1969年に発表した海岸そのものを梱包する作品など次第にその規模は拡大していった。
包むのに使用する布の性質や、天候などの自然条件から作品を恒久展示することは叶わないが、その活動を通して「芸術とは何か」ということを生涯問い続けた二人である。
本書は彼らの制作したドローイングやエディション作品をまとめたもの。大規模な作品の制作にかかる費用をスポンサーなどに頼らなかった彼らは、このような作品の販売によって資金を捻出していたのだ。
本書に掲載されている作品は、クリストとジャンヌ=クロードを語る上で欠かせないものであり、彼らのインディペンデントな立場と勇気を証明するものとなっている。
Harry N. Abrams / 256ページ / ハードカバー / 305 x 255 mm / 9781468307481 / 2013年