












後に”アメリカのカラー写真の父”と呼ばれるウィリアム・エグルストンはテネシーの大学でアートを学び、ブレッソンやウォーカー・エバンスの影響を受けて写真の道へ進んだ。名キュレーターであるジョン・シャーカフスキーに見出され、1976年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催し、これは写真の「ニューカラー」ムーブメントが起こるきっかけとなった。本書は、彼が1969年から1974年に撮影した作品を収録した3巻セットの写真集で、1~2点を除いて初出版となる。偉大な写真家エグルストンの視覚言語の広がりと、過渡期にあるディープサウス(アメリカ最南部)の忘れられない記録を一望することができる。
Steidl / 652ページ / ハードカバー / 340 x 325 mm / 9783958292659 / 2021年