ニューヨーク出身のアーティストであり*アッサンブラージュの先駆者の一人、ジョセフ・コーネルがマンハッタンにある画廊でファン・グリスの作品『カフェの男』を見たのは、1953年のことだった。この出会いをきっかけに、コーネルはグリスに深く魅了され、多大な影響を受けたことは彼の作品から推測することができる。
本書では、コーネルの有名な箱作品について新たな視点を提供しつつ、グリスの絵画作品についても光を当てている。フランス文化やバレエへの関心といった二人の共通点を探り、一世代を隔てて生きた前衛芸術の重要人物2人の接点を確立したユニークな1冊となっている。
*アッサンブラージュ‥コラージュの立体版。「立体的なもの」を寄せ集め、積み上げたり貼り付けたりして制作された作品やその技法。
Yale University Press / 96ページ / ハードカバー / 236 x 191 mm / 9781588396273 / 2018年