ベルリン在住のミヒャエル・ミュラーは、絵画、ドローイング、インスタレーション、彫刻、そしてパフォーマンスを、言語、数学、星座などのシステムに基づいて制作している。
ミュラーの絵画はプログラム的であり、彼の大判のシリーズは、絵ができるまでの過程を中心に展開される。
本書で取り上げる「Schwierige Bilder」シリーズは、様々な長さのキャンバスを持つ広大な二部作で、写真の複製と絵画的なジェスチャーが共生する。
二部作の片翼で、ミュラーは非具象的な絵画を展開。
それを写真に撮り、デジタル処理をして、最終的に二枚目の翼にプリント。絵の一部を二重にして、他の細部を重ね合わせる。その後、画面の両要素の一部を塗り潰し、新たな絵画的ジェスチャーを与える。こうして生まれたのが、異なる時間がキャンバスの上で交錯するパリンプセストである。
DISTANZ / 84ページ / ハードカバー / 224 x 280 mm / 9783954764099 / 2021年
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