









ドイツのエッセン大学やライプツィヒの視覚芸術アカデミーで写真を学んだ、写真家・ゲオルク・ブルックマンによる写真集。
彼は一貫して、写真に写されている「現実」のイメージと遺跡、遺構など、人類が残した物質文化の痕跡のイメージの関係性に疑問を投げながら、本や調査研究、写真作品を制作し続けている。
『Kundmanngasse 19』では、ウィーンの大富豪一族の娘であるマーガレット・ストンボロー・ウィトゲンシュタインが1925年に建築家・ポール・エンゲルマンにウィーンで設計を依頼した都市型邸宅を取り上げ、紙で再現・再構築した邸宅を撮影。マーガレットの弟で哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインも設計に参加したことがきっかけで、彼自身の哲学思想も設計コンセプトに反映し、建築的に表現されている。
Distanz / 104ページ / ハードカバー / 345 x 222 mm / 9783954762941 / 2021年