





本書で紹介されるポスターでは、バター、ミシン、靴など、ありふれた日常品が、購買意欲をそそるよう表現される。商品ポスターは、1940年代のスイスで、ニクラウス・シュトックリン、ペーター・ビルクハウザー、オットー・バウンバーガーといったデザイナーたちによって全盛期を迎えた。しかし、消費社会の発展とともに、商品やブランド名だけでは不十分となり、広告では、そのモノから連想される生活への思いが重要視されるようになった。そして今、文化的なポスターの中で、不思議な描写がルネサンスを迎えている。
Lars Mueller / 96ページ / ソフトカバー / 240 x 167 mm / 9783037782583 / 2012年