本書は、ドイツ出身の写真家Thomas FlorschuetzとキュレーターAlexander Klarによる、建築と写真の関係を主題とした作品集である。ハンブルクの美術館建築を対象に、オズワルド・マティアス・ウンガースによる幾何学的秩序と反復構成を読み解く内容である。
フロルシュッツの写真は建築を記録するのではなく、光や形態、断片的な視点を通して空間の知覚的側面を抽出するものである。これにより建築は、「Haus im Haus(家の中の家)」という構造的概念のもと、重層的に経験される空間として再提示されるのである。
写真を媒介として建築の内外や可視/不可視の境界を問い直し、空間認識のあり方を批評的に示す一冊である。
Spector Books / 124ページ / ハードカバー / 310 × 250 mm / 9783959056939 / 2022年
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