イタリアの写真家ヴァルター・ニーダーマイヤーが、南チロルのトレンティーノにあるフィーメ渓谷のコミューンを7年間にわたり取材し、その一部を公開した写真集。彼は、千年近くにわたって共有財産を管理するために結束してきた11の町を訪れ、主に建築に関心を抱いた。
プライベート、セミパブリック、パブリックの領域をつなぐハイブリッドなトランジションゾーンは、かつてないほど重要な意味をもっているように思われる。この大きなコミュニティは、何世紀にもわたって、資源を大切に扱い、共同で利用するという強い共同体意識を育んできた。特に村落の空間構成に共通する特徴は顕著である。
日常生活への適合性に応じてこれらの生活形態を追跡し、フィーメ渓谷の建築的・社会的な村落構造の将来の可能性を探った1冊。
Hatje Cantz Verlag / 212ページ / ハードカバー / 254 x 200 mm / 9783775743907 / 2018年