







ベルリンを拠点に活動する写真家、白石真一郎の作品集。イギリスの海岸にあるダンジネスで撮影したこのシリーズは、日本の田舎にある祖父母の家を訪れた幼少期の思い出に影響を受けている。また、そこで得た気づきである、自然も人工物も風景の一部であり、自然の一部であるということを反映している。ダンジネスの二面性は、本のデザインにも表れている。イメージが揺らめき、黒いページが白とバランスをとり、足し石が紙に穴を開ける。自然と人工物の共存を視覚化するために、90枚の写真にアナログとデジタルの加工が施され、この場所の感情に我々読者を近づける。
Edition Taube / 144ページ / ハードカバー / 300 × 220mm / 9783945900598 / 2022年