






アウクスブルクを拠点に活動しているトム・ヘーゲンは、現代で最も注目されている航空写真家の一人である。人間が地表に残した痕跡を記録しており、2019年のドイツ・デザイン賞や、2021年のレッドドット・デザイン賞など、これまでに多くの受賞経験がある。
本書には、世界中にある海塩の生産地を上空から撮影した写真が収録されている。海塩の採取は人類の最も古い景観の一つであるにも関わらず、塩がどこから来て、どのように生産されるかを尋ねることはほとんどない。ヘーゲンはこの不思議な風景をカメラに収め、塩の採取によって風景がどのように形成されてきたか、また採掘の過程でどのような構造物が生まれたかを、絵画的であり抽象的な質感を帯びたイメージにより紹介している。
Hatje Cantz / 288ページ / ハードカバー / 275 x 345 mm / 9783775754033 / 2022年