









ヘルムート・シュミットはオーストリア人タイポグラファー。
バーゼル・スクール・オブ・デザインのエミール・ルーダーの教えを、明快さ、シンプルさ、エレガンスという原則に忠実でありながら、独自のアレンジを加え発展させた。東洋と西洋の影響を融合させたシュミットは、「ポカリスエット」(大塚製薬)、「マキアージュ」(資生堂)、「IPSA」などのブランドのビジュアル・アイデンティティなどの分野でそのスキルを磨き、実践した。また、有名な雑誌 "Typographic Reflections "などの出版物のプロデュースも手がけた。
本書は、このタイポグラファーの全作品を網羅している。ゆったりとした紙面デザインは、各イメージに息吹を与え、付属のテキストは、彼の人生とキャリアを、有益かつ心地よく語りかける。『ヴァインガルト:タイポグラフィ』と『ルーダー・タイポグラフィ、ルーダー・フィロソフィ』を補完するこの対訳モノグラフは、バーゼル派のタイポグラフィ思想を完成させるものである。
Lars Müller Publishers / 240ページ / ハードカバー / 296 x 226 mm / 9783037787397 / 2023年