オランダ人アーティスト兼デザイナー、サビーネ・マルセリスの作品集。
バルセロナのサイド・ギャラリーとミース・ファン・デル・ローエ財団の協力のもと、2019年12月から2020年1月にかけて作者がミース・ファン・デル・ローエ・パビリオンで発表した、空間への介入作品の成果をまとめた一冊。
作者は同パビリオンの基盤となっているデザイン理念、素材、比率を、機能的な家具の創造にどのように反映できるかを探った。
展覧会と本書のタイトルである「NO FEAR OF GLASS」は、20世紀のモダニズム建築を代表するドイツ出身の建築家 ミース・ファン・デル・ローエが、テキスタイル、家具、インテリア、展示空間デザイナーであるリリー・ライヒと共同で設計したバルセロナ・パビリオンについて、建築家のジョゼップ・ケトグラスが記した著書のタイトル『Fear of glass』に呼応している。
ミース・ファン・デル・ローエがパビリオンにガラスを使いすぎないように求められたのは有名な話だが、作者の作品もガラスを主役の素材とし、この素材の限界に挑んでいる。
建築家のアンナ・プイジャネール、同じく建築家のイッポーリト・ペステッリーニ・ラパレッリがテキストを、建築写真家のピム・トップが写真を、デザイナーのソフィア・シュランが装丁を手がける。
(ディストリビューターのテキストより)
Fundació Mies van der Rohe / 60ページ / ソフトカバー / 280 x 200 mm / 9788412367096 / 2021