日本人ビジュアルアーティスト、鈴木萌の作品集。タイトルの「底翳」(そこひ)とは、底にある翳、眼球内に潜む翳を指し、何らかの眼内部の異常により視覚障害をきたす目の疾患の俗称に由来する。
作者は、自身の父親が緑内障によって徐々に視力を失っていく中で、共に過ごす日常を記録し始めた。本書は家族写真や父親自身が撮影した写真と組み合わされ構成されている。これらのイメージ群を通して作者は、晴眼者には見えるが父親には見ることができない、または父親が見ているようには他の人には見ることのできない世界の視覚化を図っている。
本書は2021年に「第7回アルル国際写真祭ダミーブック賞(LUMA Recontres Dummy Book Award Arles)」を受賞。同賞の創設者である「アルル国際写真フェスティバル」と「LUMA財団」により本刊行が実現した。
Chose Commune / 150ページ / ソフトカバー / 257 x 182 mm / 9791096383337 / 2022年
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