アラン・アドラーは、オーストラリアでもっとも多く撮影された人物のひとりであり、おそらく世界でも最長期間フォトブースの技術者として活動してきた人物である。1970年代から2010年代にかけて、メルボルン各地に設置されたフォトブースのメンテナンスを50年以上にわたり担い、点検のたびに自ら被写体となって撮影したテスト写真を通して、膨大なセルフポートレートのアーカイブを築いた。
本書は、フォトブースという変化の少ない装置を通して、時代の移ろいとアドラーの人間的な魅力が静かに浮かび上がる。セルフポートレートを撮り続けた男による、写真とともに生きた人生の記録である。機械的な反復の中に、個人の歴史と表現の豊かさがにじみ出ている。
Centre for Contemporary Photography (CCP) x Perimeter Editions / 256ページ / ソフトカバー / 220 x 147 mm / 9781922545350 / 2024年
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