original
ハンブルグマラソンを走るランナーの脚に注目した作品集。
タイトルのドイツ語は「たくさん足のある虫」を意味する。レナーはマラソンを個人の達成ではなく、ひとつの集団身体による社会的営為として提示している。その美学は、ジークフリート・クラカウアー(Siegfried Kracauer)の「大衆の装飾」を想起させ、群衆の同期した動きの中に現代社会の生産構造を見出している。
本書は持久力と搾取、個人性と集団性をめぐる考察であり、スニーカーの紐を用いたブックマークの装丁も印象的な一冊。
Volker Renner / 192ページ / ハードカバー / 180 x 127 mm / 9783864853548 / 2026年