ロシアのアメリカに対する考え方が、皇帝時代からソビエト連邦崩壊まで、どのように建築や都市デザインを形成したかを探る1冊。
憧れであると同時に脅威でもあるアメリカの理想化された表象は、アメリカ革命からソビエト連邦崩壊まで、ロシアの建築と都市デザインを形成する上で重要な役割を果たした。
ジャン=ルイ・コーエンは、革命期のアメリカに対する初期の皇帝の関心から、19世紀の壮大な万国博覧会を経て、20世紀にアメリカの手法でロシアに建設された百貨店、高層ビル、工場に至るまで、「アメリカーニズム」という強力な概念と、それがロシアの建築環境に与えた影響をたどっている。アメリカのヴィジョンは、エル・リシツキーからモイセイ・ギンズブルグに至るロシア・アヴァンギャルドをも魅了し、コーエンは、戦略的競争の時代を経て、世紀半ばからソビエト時代後期にかけて、両国間で維持された継続的な芸術的対話を探求している。ロシア建築におけるアメリカーニズムに関するこの初の大規模な研究は、現代建築とその広範な地政学を理解する上で大きな助けとなるものである。
Yale / 544ページ / ソフトカバー / 241 × 171 mm / 9780300248159 / 2021年