リナ・ボ・バルディはブラジルの女性建築家。ブラジル建築史における最重要人物のひとりとされている。
ローマでモダニスト建築家としてキャリアを始めた彼女は、第二次世界大戦後に夫とともにブラジルへ移住。以降新たな故郷で、モダンでありながらブラジル文化に根ざした独自の建築を次々と生み出した。
1951年に完成した最初の建築作品〈カーザ・デ・ヴィドロ(ガラスの家)〉は、夫妻が生涯を過ごす住まいとなった。また、1968年に開館したサンパウロ美術館(MASP)は、ラテンアメリカ・モダニズム建築を代表するランドマークであり、彼女が考案したガラス製イーゼルの展示システムは、今なお革新的なものとして知られている。
本書は、家具や展示デザインから、住居や公共建築といった大規模なプロジェクトに至るまで、彼女の幅広い活動を網羅的に紹介する、豊富なビジュアルを収録した一冊。彼女の芸術と建築に対する包括的なアプローチを紹介するとともに、展示デザインやキュレーション、著述活動がいかに彼女の空間設計へと結びついていたかを明らかにする。デザインスケッチやテキストなどのアーカイブ資料、そして彼女の人生と仕事を掘り下げるエッセイを収録し、このラディカルな建築家の思考と実践に新たな光を投げかける内容となっている。
MASP / 352ページ / ソフトカバー / 275 x 207 mm / 9783791359649 / 2020年
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