クリストファー・ウールは、シカゴに育ち、1970年代初頭にニューヨークへ移住したアメリカ人アーティスト。1980年代以降、絵画を軸に、写真や彫刻、アーティストブック、版画など多様なメディウムを横断しながら、一貫して表現の可能性を探究してきた。
本書は、2024年、ニューヨーク・マンハッタンのフィナンシャル・ディストリクトにある未使用の建物の19階で開催された「See Stop Run」を記録した、アーティストブック形式のカタログである。キュレーターにアンヌ・ポンテニ(Anne Pontegnie)を迎え、過去10年の作品75点を、約18,000平方フィートに及ぶ空白の空間と、その先に広がる都市の眺望との関係のなかに配置した本展は、4か月半の会期中に12,500人以上の来場者を集めた。
設営風景や展示空間を捉えた約300点の写真を収録し、その多くはアーティストや友人、来場者、SNSユーザーの視点を通して撮影されている。展示がいかに記録され、再生産され、流通していくのかという同時代的な問いを浮かび上がらせるとともに、ウールとポンテニによる詳細なインタビューを通じて、写真とインスタレーションをめぐる作家の約30年にわたる実践を位置づける一冊である。
Holzwarth Publications / 400ページ / ソフトカバー / 290 × 230 mm / 9783947127559 / 2025年
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