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Tommaso Parrillo & Giulia Parlato / Remediations

6,820円

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19世紀半ばから1920年代にかけて、ヨーロッパの美術アカデミーは膨大な写真をコレクションしてきたものの、それらは今日に至るまで驚くほど知られていないままである。本書は、この遺産に革新的なアプローチで向き合い、過去と現在の対話を通じて、それを「活性化」しようとする試みである。 タイトルはメディア研究における新語に由来し、マーシャル・マクルーハンが述べた「あるメディアの内容はつねに別のメディアである」という観察に着想を得ている。 この考え方に基づき、本書は二つの密接に結びついた複製技術―すなわち、美術作品の写真記録と石膏像―を通して「リメディエーション(再媒介)」という概念を前面に押し出している。両者は互いを映し合い増幅し合う関係にあり、いずれもコピーという論理を象徴する存在である。 本プロジェクトは二つの視点から展開される。キュレーターであり本書の出版者でもあるトンマーゾ・パッリッロは、美術アカデミーに保存されてきた歴史的写真を「パフォーマティブなイメージ」として捉える。彼の編集作業は、解体と書き換えの行為として形をとり、写真は新たな意味の連関へと再編成され、複数の記憶や解釈を呼び起こすものとして提示される。こうした試みによって、アーカイブが中立的な保存容器ではなく、つねに再意味化の可能性に開かれた動的な存在であることが明らかになる。 一方でアーティストのジュリア・パルラートは石膏像に向き合い、これらの歴史的な教育用モデルを再解釈する新たな写真シリーズを制作している。彼女のイメージは石膏像を現代的な存在へと変換し、一方ではそれらが複製であるという性質を認めつつ、他方では本来の教育的機能を揺るがすものとなっている。 パッリッロによるアーカイブ写真の再構成と対話する形で、パルラートの作品はこの文化遺産の象徴的・美学的可能性を拡張し、新たな知覚のかたちへと開いていく。こうした二つの視点の交差から、美術アカデミーの歴史的遺産は、過去と現在、アーカイブの実践とその再構成、物質性と想像力が絶えず相互作用する、活力ある動的な装置として浮かび上がる。その結果として現れるのは、前例のない視覚的グロッサリーである。年代や制度的枠組みを解体しながら配置されたイメージのモザイクが、新たな美学的、象徴的、そして視覚的な共鳴を生み出している。 Witty Books / 156ページ / ソフトカバー / 240 × 300 mm / 9791280177520 / 2025年

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