本書は、ドイツ出身のアーティスト、フランツ・エアハルド・ヴァルターの、2013年にハンブルグで開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログ。
テキスタイル、紙、鋼によって作り出された彼の彫刻的オブジェの几帳面な簡潔さは、ミニマリズムを思い起こさせる。しかしながら、ヴァルターにとっては、いわゆるそういった作品群はまた、アーティストあるいは鑑賞者の力を借りて作品の一部になる。すなわち、オブジェとともに実行されうる、あらかじめ定義されたシーケンスなのだ。
本書では、こうした彫刻作品に加えて、コンセプチュアルな特性をあらわしたドローイングや写真をあわせて収録する。ヴァルターは会期中に展覧会の構成を何度か変更し、作品のさまざまな過程を実践するだろう。ハンブルグ美術館の所有するプレゼンテーションの手順形式を記録し、歴史的観点からの検証やそれらの話題性に関して疑問を呈している。
Hatje Cantz / 152ページ / ソフトカバー / 240 x 225 mm / 9783775736374 / 2013年