本書は戦後のロンドンとウェールズを撮影した作品をまとめることにより、ロバート・フランクのヒストリカルな写真に関する理解がより深まる作りになっている。
戦後のイギリスは階級制の変革期にあり、ロンドンの銀行員や子供、労働者、またウェールズの炭坑で働く人々を撮影することでそのことを詩的に表現している。
本作は彼の代表作である「The Americans」の前作であり、社会的な報道や作品集の中でのシークエンス作りなど彼の初期の関心が垣間見えるところも興味深い一冊。
Steidl / 126ページ / ハードカバー / 244 x 203 mm / 978-3865213624 / 2007年