







アメリカ出身のアーティスト、Christopher Wool(クリストファー・ウール)は80年代から写真とペインティングという異なるメディアを用いて抽象的な作品を制作していることで知られている。
本書は2010年にローマのガゴシアンギャラリーで開催された、彼の展覧会に合わせて刊行された、綴じられていないポートフォリオ形式のカタログである。
「何を描くかよりも、どのように描くかに興味を持つようになりました。」と語る彼が過去の作品をデジタル化した画像を用いて近年描かれた絵画作品が収録されている。
また、新作の写真シリーズ「Roma」も掲載。初期の写真シリーズを踏襲し、ローマの街中の偶発的な災難や、夜行性の非凡さをあたかも無数の犯罪現場であるかのようにハードボイルドに描き出されている。
Gagosian / 76ページ / ペーパーバック / 305 x 260 mm / 9781935263258 / 2010年