ドイツ人美術史家であり教授のアンネッテ・ジャエル・レーマン(Annette Jael Lehmann)の作品集。カリフォルニア芸術大学(CalArts)の歴史の最初の10年間を特徴づけた複雑な芸術・教育実践について考察した一冊。アメリカ人アーティストであるジョン・バルデッサリ(John Baldessari)の「ポストスタジオ」学科、アメリカ人アーティストのジュディ・シカゴ(Judy Chicago)とカナダ生まれでアメリカを拠点として活動したアーティストのミリアム・シャピロ(Miriam Schapiro)の「フェミニストアートプログラム」から生まれ発展した、コンセプチュアルでありフェミニズムである戦略に特に重点が置かれている。フェミニストアートプログラムは1970年に始まり、同校で設立後間もない1971年からプログラムが提供されるようになった。CalArtsのポストスタジオ学科とフェミニストプログラムで実践されていた教育の特徴は、認識および(習慣に基づく)身体的な知識が深く絡み合っていることだとされている。このため本書においては、行動の社会的かつ遂行的文脈から得られる知識、すなわち暗黙知が収録されている全ての研究を関連付ける包含的な原則として機能している。短い概論、詳細な事例研究、幅広い文献や写真を雑誌の形式で組み合わせ、初期のCalArtsを形成した概念に様々な角度から大胆にアプローチした実験的な一冊。
Spector Books / 273ページ / ソフトカバー / 270 x 205 mm / 9783959053419 / 2019年
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