





植物学者のジャン・マッサールは、1904年から1911年にかけてフランドル地方で風景写真のシリーズを制作し、その景色の中の自然の植生や農業と地理の関係を表した。
本書は、ジャン・マッサールが撮影した場所と同じ景色を1980年にジョルジュ・シャルリエが、2003年にヤン・ケンペナースが、そして2014年にミシェル・デ・クリーネが撮影し、それをまとめたもの。
シャルリエ、ケンペナース、デ・クリーネの写真は、個人的な表現のための写真ではなく依頼されたプロジェクトであったため、それぞれに撮影に関する自由はほとんどなかった。しかしに彼らにプロジェクトを依頼した機関が異なるため、撮影された時代の違いの他に、ドキュメンタリー、芸術、科学的な側面において区別できる点が興味深い。
Roma Publications / 228ページ / ソフトカバー / 340 x 200 mm /9789492811172 / 2018年