ブルータリズム建築とは50年代から始まったムーブメントで、元々は荒々しい・粗野などという意味を持つ「brutal」という単語が由来している。その言葉が表すように、装飾などにこだわらずコンクリートなどの素材そのものを採用する建築のことを指す。
特に広く知られているのはフランスの建築家、ル・コルビジェによるべトン・ブリュットというコンクリートをそのまま建築様式に取り入れたもの。戦争によって荒廃したヨーロッパの街の再建には、安価でメンテナンスのいらないコンクリートという素材が注目されたが、一方で冷たく無機質な印象を与えるブルータリズム建築には批判的な視線も集まった。
本書はイギリスやアメリカなどの有名なブルータリズム建築だけではなく、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど世界102カ国のあまり知られていない建物も掲載し、ブルータリズムが世界的なムーブメントであったことを紹介したもの。
マルセル・ブロイヤー、ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、ポール・ルドルフなど、20世紀を代表する建築家と、アルヴァロ・シザ、ジャン・ヌーヴェル、安藤忠雄、ザハ・ハディドなどの現代建築家の作品も掲載されている。
Phaidon Press / 568ページ / ハードカバー / 298 x 213 mm / 9781838661908 / 2020年
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