マックス・ベッヒャーは建築家、審査員、広報担当者でもあり、ダルムシュタットで30年にわたりドイツのヘッセン州にあるダルムシュタット工科大学（Technische Universität Darmstadt）建築学科の教授として教鞭をとっていた。 本書は、CCSA TOPICS・Center for Critical Studies in Architecture*の出版シリーズとして刊行された一冊。ゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン（Goethe University Frankfurt Am Main）の美術史とキュレーターの学生、ダルムシュタット工科大学の建築学科の学生によって企画された同名の展覧会「Max Bächer. 50 Meter Archiv」 を収録する内容。ドイツ建築博物館に所蔵されているベッヒャーの遺品が初めて公開され、彼の資料によって、戦後の建築制作を新たな視点から見ることができる展示だった。 *CCSA TOPICS・Center for Critical Studies in Architecture*は、ゲーテ大学フランクフルト・アム・マインの美術史研究所、ダルムシュタット工科大学（建築学科）、ドイツ建築博物館（Deutsches Architekturmuseum）の協力で成り立っている。大学、工科大学、美術館という組み合わせは、国際的に見てもユニークなものであり、建築と美術史の科目の卒業生は、革新的な教育形態を通じて、建築史や理論の分野における学術的な研究と、キュレーターやメディアの問題、さらに専門的な経験を組み合わせることができる。 M Books / 128ページ / ソフトカバー / 280 x 210 mm / 9783944425146 / 2019年