リアム・ギリックは1990年代のアーティスト群を指すYoung British Artistsの初期のひとりとして知られている。本書は、個展や参加作品など近年2000点を超えるまでに成長した彼の作品を包括的に紹介する。
幅広いコンセプトでありながら、作品の中心的なモチーフを目にすることができる。テキスト、彫刻、インスタレーションを問わず、様々なメディアへの探求心は、常に因果関係の連鎖のようでもある。ユートピア、パラレリズム、空間、時間、生産といった概念は、その差異が試されている。しかし、必ずしも生産関係やそこから生まれる美学にのみ関心を抱いているわけではない。むしろ、急進的なモダニズムの後継者として、彼は今もユートピアの本当の場所を探しているようだ。
Snoeck / 256ページ / ハードカバー / 300 x 245 mm / 9783940953407 / 2010年