








イザベル・ミケル・アルケスはアントワープ在住のスペイン人アーティスト。
アルケスは本書において、イサク・ディネセンというペンネームで執筆し、代表作『Out of Africa』や『Babette's Feast』が映画化され成功を収めたデンマークの作家 カレン・ブリクセン(1885-1962)と対話する。
アルケスは素晴らしい写真、スクリーンプリント、印象的な散文や詩の断片を用いて、自身の人生とブリクセンの人生を結びつけている。
彼女はブリクセンの旧宅で現在は美術館となっているRungstedlundを何度も訪れ、ブリクセンが毎日使っていた品々を撮影した。
それらがきっかけとなり、アルケス自身のイマジネーションの中に並行する極めて個人的な物語が生まれ、ブリクセン自身の物語と絡み合っていった。
『Beyond Borders』は、アルケスがブリクセンの家、日常生活、小説、伝記から受けた印象を視覚的に翻訳したもので、そのすべてが新たな詩的イメージへとつながっている。
Ludion / 168ページ / ハードカバー / 310 × 235 mm / 9789493039698 / 2023