






オランダ人アーティストのBart Lodewijks(バート・ローデウィクス)は、公共空間や私的空間に、大規模で直線的なチョーク・ドローイングを描く。そのドローイングは、ビルのファサードや病院、オフィスだけでなく、個人宅やその周辺の通りにも描かれている。彼の独特の抽象的なドローイングは、それが描かれる社会的背景と呼応している。
2年前、彼はベルギーの刑務所で彼の特徴であるチョーク・ドローイングを描いてみないかという好奇心をくすぐられる電話を受けた。到着してみると、そこはただの工事現場で、最初のドローイングは刑務所のある通り沿いに描かれた。大家、宅配便の配達員、オレンジ色の猫など、彼は地元の人々と知り合いになり、住民が自分たちの住む地域に迫りつつある変化について話をした。1年以上後、最初の受刑者が到着し、ロデウィクスは彼らと一緒に刑務所内に入った。本書は、その奇妙で素晴らしいプロジェクトの全貌を記録している。
Roma Publications / 112ページ / ソフトカバー / 300 x 210 mm / 9789464460629 / 2024年