本カタログは、1936年生まれ、韓国の画家・彫刻家 李禹煥のドイツ初の包括的回顧展に付随するものである。
この展覧会では、過去50年間に制作された約50点の作品が展示される。
ベルリン国立近代美術館所蔵のレンブラントの有名な「ベルベットのベレー帽をかぶった自画像」が、李の広大なインスタレーション「関係項ー鏡の道」とともにハンブルガー・バーンホフで初公開される。
自身の作品群において繰り返しヨーロッパのルーツに言及する李は、オールドマスターとの重層的な対話に臨む。
このモノグラフでは、豊富なインスタレーションショットに加え、李が日本と韓国の戦後美術運動に与えた多大な影響、李の哲学的著作が1968年から1975年まで東京で活動した集団「もの派」をどのように形成したか、1970年代半ばの抽象絵画が韓国の運動「単色画」をどのように象徴しているかについて、徹底的な研究成果を紹介している。
Silvana Editoriale / 268ページ / ソフトカバー / 240 x 170mm / 9788836656448 / 2024年