誰もが異なるムナーリを知っているのは事実だが、本書におけるアルド・タンキスのエッセイは、"ムナーリ=芸術家"、"ムナーリ=デザイナー"、"ムナーリ=教育者 "という3つの古典的な区別を統合し、ユニークで多面的なキャラクターであるブルーノ・ムナーリの活動全体の根底にある詩学を概説しようとするものである。
研究者であり、作家、脚本家でもあるタンチスは、芸術家の幼少期、ヴェネチアの田園地帯での生活、つまり、彼のすべての創作活動を常に活気づけることになる自然からの示唆の膨大な貯蔵庫から出発し、生活に奉仕し、生活と密接に結びついた活動としての彼の芸術的創作活動を語る。
MIT Press / 140ページ / ハードカバー / 290 x 240 mm / 9791254931011 / 1986年